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有明海は、例年夏場、酸素濃度が極端に低い貧酸素水塊が発生し、各地で深刻な漁業被害が出ています。
昨年夏、諫早市小長井町漁協に当社噴流式水質改善装置が採用されました。諫早湾締切堤防外の小長井地区の養殖場で45日間の試験を行いました。この試験で好結果が得られたため、農林水産省の本年度新規事業『有明海特産魚介類生息環境調査』の一環として、7月初から10月初まで90日間試験を行っており、貧酸素対策の効果が期待されています。
本装置は水中ポンプで海水を汲み上げ噴流ボックス内に噴射し、酸素と撹拌混合させた高酸素水を、底層に噴射する事により、貧酸素の改善を行ないます。処理能力32ton/ｍｉｎ、酸素供給量400ＮＬ/ｍｉｎの装置を2隻設置しています。
さらに、諫早湾干拓調整池（締切堤防内）のアオコ対策として、当社噴流式アオコ抑制装置が採用され、本年12月より南部排水門で稼働します。『宝の海』と言われていた有明海の水環境改善のために、ＹＢＭの噴流システムが活躍しています。
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