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呼子のイカ東京上陸作戦

〜これまでの軌跡〜
 名物「呼子イカ」の搬送・養殖技術の確立を目指し「水産物の保全・畜養技術開発事業」が産学官連携(ワイビーエムサービス・唐津市・九州大学・佐賀県玄海漁連・呼子漁協など)で設立されました。弊社は、ケンサキイカの畜養・搬送装置の技術開発に取組んでいます。
  ケンサキイカは、生存期間が3日と短く、販路が限られており、福岡・北九州までが限度とされています。呼子漁協でのケンサキイカの水揚げの中から約70トンが活イカとして販売可能です。これを首都圏に出荷できれば、収益が大幅に増えるのはもちろん、
「呼子イカの活き造り」ブランドも確立されます。
  活イカ搬送はすでにいくつかの方法が試されていますが、「呼子ケンサキイカ」の味がどうしても損なわれているのが現状です。本事業の目的は、呼子で食べる「うまかイカ」の味を損なわず搬送するという事にあります。
  ケンサキイカを活きたまま搬送するのが困難な原因の一つに、ストレスや水質悪化に極端に弱いという事が挙げられます。ここでワイビーエムの活魚畜養システムの出番です。イカが出す墨やヌメリはすぐにアンモニア化(毒性が強い)するため、マリンフレッシュが素早く取り除きます。また、高密度(通常の4倍以上)搬送時の問題となる酸素量確保にはフォームジェットが活躍します。
  呼子イカの全国進出に向けての第一歩、ワイビーエム噴流装置の活躍にご期待下さい!
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第一回搬送実証実験 『活イカを使用しての初実験』  2006.09.26
呼子〜東京間で活イカ搬送実験を行いました。呼子を出発してから1時間でトラブルが発生。
搬送中のトラックの荷室で不眠不休の復旧に努めましたが、活躍する間もなく大半が死んでしまいました。大変残念な結果ではありましたが、多くの改善点を見出すことが出来ました。
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第二回搬送実証実験 『走行距離1300kmの模擬実験』  2006.10.11
前回の搬送実験以来、私たちは執念の集団となりました。 前回の搬送で味わった屈辱的な体験をもとに、考えられる全ての問題を追及し、改良。そして、予想されるアクシデントをイメージし、万全の体制で模擬実験に臨みました。
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第三回搬送実証実験
『新型水槽で東京築地市場へ長距離搬送成功!』
  2007.07.02
あいにくの時化続きで前日の出漁は厳しく、前々日水揚げされたイカを搬送することになりました。 条件的には良くありませんでしたが、呼子〜東京1300kmの搬送で、200杯(各水槽100杯)のうち165杯(新型水槽:100杯、旧型水槽:65杯)を元気な状態で東京築地まで搬送することに成功しました。翌日、築地にて競りにかけられ高い評価を受けました。
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